第17回 ザリガニ屠る 1月末、彼はスタジオにやってきた。 秋に亡くなってしまったクワンリー(雄のクワガタ)に代わって、スタジオのマスコットになるために。 クワンリーは虫籠ごと約1メートルの高さから床へ落ちたりするという悲劇を乗り越えたりもしたが、冬を越えることができずに動かなくなってしまった。 ザリガニのザリーとガニー。 ザリーの方がちょっと大きめ、両方とも性別は不明です。 まだ、カラダが半透明でプリプリしています。臆病なのか、よく水槽の濾過器の所に隠れてしまいます。たまに外に出ている時はちょこまかと動いてます。えさは与えているが、食べてる姿を見たことがない。 ある日、カラダの大きいザリーの方が痙攣を起こしたり、よくひっくり返ったりする時がありました。明らかに調子が悪い感じを出したまま、死んでしまいました。 ザリガニは共食いをしてしまうと聞いていましたが、共食いを心配するまえに残念な結末になってしまいました。 今はガニー1匹、会議室でスタジオのマスコットとして強く生きています。 生き物は大切に。 | ||
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